ロックとラップとLinkin Park; ミクスチャーは辛いよ
Linkin Parkは世界的バンドで、常に曲調を変えていっているバンドとしても有名。 自分は中高時代にアルバム『Meteora』(メテオラ) あたりをよく聞いていたし、最近?では『Burn it Down』などいい曲だなと思っていた。Twitterを見ているとそのメテオラ時代を懐かしむ声ばかりで、現在のLinkinParkのテイストになってファン層が大きく変化している可能性が予想される。
デビュー時からの路線変更は、ファン層の変化というリスクを伴うなと。
路線変更しがちなジャンル
ここでは、ラップやスクラッチ音が入ったバンドを「ミクスチャー(ロック)1」と表記する。実はこんなジャンルは無いんだがわかりやすいので。(和製英語。メタルかどうかはきのこたけのこ戦争みたいなもんでめんどい)
ロック×ラップはお互いの原理主義からdisられる傾向にあり、キッズしか聞かないとか言われてしまう。別にロックやヒップホップやメタル聴いてるのも等しくキッズだと思うけどね。ドヤっていいのは商業ベースに乗らないクラシック音楽ぐらいでしょ()
本人たちの意志か誹謗中傷のせいか、ミクスチャー系は大幅に路線変更することが多い。実際ミクスチャーの大流行が1990年代にあり、そこで世界的に売れたバンドたちが個々の時期は違えど少しずつ曲調を変えていった2。
ミクスチャー系の特徴としてバンド構成がユニークってのもあるけど脱線するので省略。
路線変更した例
全部あげるときりがないので、路線変更した例を3つ挙げる。
Red Hot Chili Peppers
数少ないジャンル変更許されてる感あるバンド。(そんな変わってないから?)
このバンドを知ってベースを始めた。
Korn
見た目より聴きやすい。アルバムごとに重さが違う。最近はもっと爽やか。
Incubus
上二つよりは知名度低い。ボーカルはイケメン。
Limp Bizkitとかもいたね。勢いは嫌いじゃない笑
Rage Against The Machineはほぼ変えてないはず。
長くやってるんだしどんどん路線変更すればいいじゃんと気楽に構えている。変更前後は料理でいえばイタリアンか中華かみたいなものなので好みはあれ優劣はないはずだが。ファンなら心を広く持ちたい。変更後の方が今では耳に馴染むこともあるし。
どちらにせよ自分がカッコイイと感じたものは胸はって良いと言っていく。
日本だと例えばORANGE RANGEやRAD WIMPSは変えてる。
そもそも飽きられたのか知らんがロック自体が下火になっている現状では、ジャンルを多少いじっても厳しい。海外の有象無象の若いバンドを見ると、ONE OK ROCKの世界進出も大変そう。
Chester Benningtonの訃報で感傷に浸ってしまった。
当時『Numb/Encore』を聴いてからHip Hop掘るようになったので感謝。
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原点回帰する例もよくある。↩
音楽ジャンルのややこしさ
音楽ジャンルがややこしいせいで、バンドもDJもリスナーも揉めがちになる。
「本当のロックとは……」とか「俺たちはEDMをやりたいわけじゃない」とか謎の議論が見受けられる。気持ちわかるけど。
Wikipediaを見てもリンクが多すぎるし、定義を見ても何が違うのかわからないジャンルも多い。
30%くらいミュージシャン、70%くらいメディアが悪い。(完全に主観)
ミュージシャン側もメディア側も商売だし新規性を追求したいので、「これはロックではない」「Hiphop×メタル×インド」などというわけわからん煽りをつけてしまう。
しかもロックのあとだからポストロックとか、新しいからニューメタルやニュージャズとかいうネーミングセンス。10年後を考えていない。
サイト紹介
ジャンルを可視化している中で一番わかりやすいと思ったサイトは下。
Musicmap | The Genealogy and History of Popular Music Genres
まあこれを見ていいね!って思う人は元から詳しい人じゃないかとも思うのだが、少なくとも現代商業音楽の辿ってきた経路はつかめる。 定番として載っている曲やジャンルも一部マニアックなのは否めないが。大好きなブレイクビーツとか。
ジャンルを多次元に分布させていたサービスもみたことあるが名前なんだったかな。
そもそもの問題点
音楽ジャンルは後付けなのが問題。(コンテンツ全般にいえるか)
数学みたいに公理から広げていけるはずはないんだが、音楽の構成側から分類できるのではという考え。
基本的に『楽器の音色の種類』と『リズムパターン』でジャンル構成比を再定義できるのでは。波形から分類しても良い。
色でいうRGBとかCMYKみたいなのができたらいいね。
ハースストーンはバカゲー
ハースストーン (Hearthstone) はDCG (デジタルカードゲーム) というジャンルで、世界で最も売上が多いゲームだ。日本でもこのジャンルが盛り上がって久しい。度々どのタイトルが良いかという議論が見受けられるが、論点が競技性や課金またはイラストを中心になされているように思える。
しかしこのゲームにおいて一番魅力に感じているところはおバカなところだ。なんなら現在もっともおバカなゲームといってもいい。
バカゲーの定義について様々な意見があると思うが、個人的には「真剣にふざけているか」どうかだ。
例えばバグの効果で面白いという場合やゲームのレベルデザインがおかしくて無理ゲーまたは最強ゲーになって面白いといった場合は今回のバカゲーの定義に含めていない。もちろんそういうのも面白いが。(Wikipediaには真性バカゲーと仮性バカゲーと区別されていた。)
このゲームのおバカさは洋ゲーらしくクラッシュ・バンディグーやラチェット&クランク、またBorderlandsシリーズに近いところがある。
とりあえずおバカな魅力を3点あげる。
ランダムネス
世界設定
翻訳
ランダムネス
紙のカードゲームと大きく違う点は何といってもここ。
普通なら競技性を高めるために将棋や囲碁のように運の要素をなるべく排除するところが、運×運×運×…にしていくデザインのゲームになっている。運ゲーじゃねえか!って思うときもよくあるがこの運をどこまでコントロールできるかが肝で、上手い人は計算している(麻雀と似ている)。デザインとして運自体の平均への回帰を狙っているのかな。(大数の法則?正しい表現がわからん)
またこのおかげで試合展開にサプライズが入って飽きない仕掛けになっている。
運がキマった時にはパチンコの確変1のような爽快感がある。
世界設定
こんな感じ。毎回世界中の人が歌モノPVを待ち望んでいる。絵もキモ可愛い。
2017/8 新作(歌はないけどカッコイイのでセーフ。声優は田中敦子)
歌モノ
翻訳
フレーバーテキストは通常他のゲームでは世界設定を掘り下げることに注力するはずだが、このゲームは本家英語の時点でシャレやパロディーにしか頭がない。そこで日本の翻訳チームもキャラの名前やセリフ、フレーバーテキストまでいかに面白くするかにこだわっている。滑ってるときも多いがそれもまた一興
翻訳班のアクの強さはBorderlandsと肩を並べていると思う。
例えば、
はい。しょーもない。
英語名は『Mistress of Mixtures』。ちなみに登場する時「副作用、一切ないわ、信じなさい」というので界隈では『五七五おばさん』と言われている?
自分はカジュアルプレイヤーで、タイプとしてはジョニー2だけど、スパイクやティミーの人にもきっと満足できる内容になっている。
また、闘技場というモードは完全に運をコントロールしていくので非常に面白い。
おバカなゲームがやりたいのであればハースストーン。新拡張近いしオススメ。