Nazomem

謎をなぞっていくブログ

性格診断はMECEなのか; 16personalities

1年半前に行なった内容だが供養として。 個人的に気になって趣味でやってみたものなので専門家のご意見がほしいというのもある。自身はもちろん専門外。

所属していたコミュニティのメンバー20人にお願いして性格診断を1回行なってもらって結果をまとめた。 そしてこの診断での性格特性に対する相関関係を調べた。 ここに載せる許可はとってないので当然匿名。(コミュニティには当時公開した。)

16personalitiesとは

無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities

当時SNSで流行ってた性格診断だが、理論もそれなりにしっかりしている印象を受けた、気軽にできる、結果が数値で表れるといった点からコミュニティ内で結果をまとめると面白いのではないかと思って収集した。

ここでは性格特性として4+1分類提示されている。

  • 内向型 (I) / 外向型 (E)
    内向型 単独行動を好み、話す前に考え、他人と関わると疲労困憊する
    外向型 集団行動を好み、話しながら考え、他人と関わると元気になる

  • 現実型 (S) / 直感型 (N)
    現実型 現実主義で感覚を頼り、実際の物事に没頭、経験に注目
    直感型 想像力が豊かで直感を頼り、考えに没頭、可能性に注目

  • 感情型 (F) / 思考型 (T)
    思考型 厳格で知性に従い、客観と合理を重視する
    感情型 繊細で気持に従い、調和と協力を重視する

  • 探索型 (P) / 計画型 (J)
    計画型 決断力がある、明確なルールやガイドラインを好み、締め切りを絶対的なものと見なし、完結を求める
    探索型 即興力がある、選択肢を残しておくことを好み、リラックスしながら働き、自由を求める

パーソナリティの主要五因子と近づけるために下記の尺度を設定している。これが上記の+1の部分。

  • 慎重型 (T) / 自己主張型 (A)
    自己主張型 情緒が安定、物事に対し悩みすぎない
    慎重型 自意識が強い、人目を気にし、成功願望が強い、完璧主義者

目的

この性格診断は実際にMECEなのか?という点が気になった。MECEとは「漏れなく、ダブりなく」というものである。せっかく複数分類しているのに相関があるなら分類が未熟なのでは?と思ったため。別にMECEの必要性はないのかもしれないが…ロマンはあると思ってる。そもそも性格を分け切ることができるのかは知らない。

結果

20人の回答結果を下に示す。性格特性は中央を50として左側に行くほど0、右側に行くほど100としてある(I-Eの場合、0ならばIの特性が強く、100ならばEの特性が強い)。タイプの詳細はHPに記載されている。診断は一人1回しかやっておらず誤差があるので、特性が中央の50付近となっている場合、強い傾向はないものと考えてもらってよい。

表1. 収集データ

サンプル I-E S-N F-T P-J T-A タイプ
1 19 56 65 40 37 論理学者
2 44 78 74 20 32 討論家
3 39 78 32 22 10 仲介者
4 46 65 17 26 0 仲介者
5 74 70 17 5 36 広報運動家
6 81 68 36 10 24 広報運動家
7 16 37 71 84 34 管理者
8 1 17 40 88 3 擁護者
9 42 10 45 83 5 擁護者
10 60 31 63 52 62 幹部
11 73 13 56 80 79 幹部
12 55 30 34 60 87 領事官
13 57 37 17 80 15 領事官
14 85 14 34 63 48 領事官
15 75 5 24 61 39 領事官
16 5 19 60 29 13 巨匠
17 25 14 70 37 27 巨匠
18 73 40 78 14 83 起業家
19 92 37 22 34 46 エンターテイナー
20 88 30 43 33 12 エンターテイナー

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図1.相関係数行列

性格特性に相関があるか調べたところ、S-NとP-Jに負の相関がやや存在する。(p-value = 0.001011, cor = -0.6783072)
念のため偏相関も出したが、他の変数をコントロールしても相関係数は-0.7であり、相関はややあると思われる。

MECEではなくN-S型とJ-P型に少し相関があるという結果がでた。
文章にすると、計画的な人は現実主義で経験に重きをおく、探索型の人は想像力が豊かで可能性に重きをおくということで、説明にも納得できる。
一応クラスター分析もやったがサンプルである本人を知らないと、誰と誰が似たグループとかわかってもどうでもいいためここには記載しない。
サイトには青が一番多いと示されていたが、確かに青が多く、紫は少なかった。

問題点

まず1人1回しか診断していない。本来ならば3回やった中央値(平均値でもいい)とかが妥当だが、1回の診断で約10分かかるので被験者の負担が大きいと思って1回で甘んじた。 実は標本に全員が男子学生である程度"お勉強"はできる方?という条件がある。そもそもサンプル数20のためこの結果は限定的かも。 有名なBig Five理論はどんな感じなのだろうか。
何か結果の解釈に致命的な問題あればコメントください。

感想

この診断を行う前から、ある友人は「あいつと俺は似てる」といっており実際にタイプが一致していてびっくりした。 また全く性格特性が正反対で非常に仲がいいといったメンバーもいた。

性格診断は眉唾物が多いが、よく知った他者と比較した上で定量化される、俯瞰してみると面白いという感想。 ちなみに私は……「起業家」でした。有名人はエディーマーフィー?……違うじゃねえか!!!

本来の起業家たちはどこ?ビルゲイツは「論理学者」でイーロンマスクは「建築家」、エジソンは「討論者」だし、他にも有名人の欄にフィクションのやつも並んでるしむちゃくちゃ。この診断の信憑性は果たして。

紫のヒト羨ま笑。