Nazomem

謎をなぞっていくブログ

アニメをサンプリングして音楽を作る流れについて ~台詞イントネーション作曲/Kawaii future bass



日本で見られる新しい音楽×アニメ文化の流れを中心に感想を書き留める。

台詞イントネーション作曲

台詞イントネーションとは、読んで字のごとくキャラクターなどの台詞のイントネーションから音階を得て作曲する手法である。2014年頃に動画のコメント欄にて提唱され、似た傾向の動画にタグ付けされたことから音MAD界隈の一部にこの言葉が広まった。

dic.nicovideo.jp

 ニコニコのタグでできたジャンルみたいだが、クオリティに対して注目度が低い。

www.youtube.com (Youtubeですいません)

上の記事にもあるように古くはimoutoidが試行していた。
自分たちの世代にとって音楽好きの中ではimoutoidはある種の伝説で、早すぎた才能だったのを今でも覚えている。
ああこういう人たちが次世代の音楽を形成していくんだなと(実際にtofubeatsなどはテレビにまで出ている)


近年の世界的に関心を集めているものの一つにFuture bassの発展系、Kawaii future bass(下部記述)があるので、上記のジャンルもこの文脈で語られることがあるかもしれない。
しかしKawaii future bassは曲に台詞をのせるというイメージに対して、台詞イントネーションはその名の通り台詞から曲を構成していっているため、歌モノのようにも聞こえる。

歌に対して曲の音が目立たなくなるのに慣れている、メロディを中心に好む人々にも向いているのではないだろうか。
MAD文化のように著作権など色々問題があるが作り手が増えて声優などがのっかってくれば流行るかもしれない。

2÷すの曲が好み。

www.nicovideo.jp

Kawaii Future bass

日本人のUjico/Snail's Houseが提唱した名前で、こちらもまた才能の塊。 Future bassに溢れるヒットチャートとネットの海に一太刀を浴びせた1と思う。

www.youtube.com

自分が解説文を書くよりもわかりやすい動画。 www.nicovideo.jp

あとYunomiとかMoe shopとかは代表的なはず。
Youtubeのおすすめ欄のサムネがアニメ絵の女の子ばっかになることは辛いのでもちろん他ジャンルも聞いて誤魔化すようにはしている。


Future bassってそもそも何だ?って人は最近のPerfumeの『If you wanna』をイメージしてください。希釈されてはいますがあんな感じ。
WikipediaのFuture bassの説明を見るとアーティストの欄に何でもかんでも突っ込んでる感があって若干EDM化している...

Future bass - Wikipedia

(Virtual Riot, Hudson Mohawke, Mura Masa, The Chainsmokersを羅列して大丈夫なのか...)


ChiptuneやLofi hip hopなどもネットで根強いジャンルといえるとは思うが全貌は深すぎてわからない。
ネットに詳しい音楽家の登場が待たれる。


当初は『Vaporwaveは何者だ』っていうタイトルで始めようかと思ったけど文脈からずれるのとそんなに詳しくないためにやめた。

Wikipediaを見てもいつも通りよくわからないし(あれはすでにわかった上で間違いの可能性も加味できる人がさらなる知識を求める、また知識の整理のために使うもの)。


友人が3年前にめっちゃ推してきて良さはわかるがハマるまではしなかった。代わりに山下達郎にはハマった。


  1. 誤用。ここでは文字通り一太刀を浴びせたという意味。