Nazomem

謎をなぞっていくブログ

エレクトロニコア/ピコリーモはダサいけどカッコいい

ジャンルの説明とそれについての意見、日本での流行についてざっくりと。

エレクトロニコア。耳馴染みが薄い言葉だ。
日本ではピコリーモと呼ばれていることもある。ピコピコ音+スクリーモ1の略語。 このジャンルを好きと公言するのは少し躊躇いがある。2

というのもこのジャンル、聞かない人からするとクソダサいらしいからだ。 そんなにボロカス言うかってくらい批判される。(ヒップホップと似た状況なので親近感はわく)3

このジャンルがあまりにも受け入れられないと思っていたが、近年のバンドやアニソンではよく聞くようになった。 若いやつなら激しいロックといったらこれ!というくらいの認識もありそう。

最初から盛り上がってはなかったかもしれないが、少し勢いが減った原因はEDMの趨勢にあったのではないだろうか。 電子音+ロックでアゲようとしていたのに、そこからロック要素がなくなっても簡単にアガるようになってしまった。

かの有名なSkrillexもハードコアバンドだったが、バンドとは切り離してDJ活動でワブルベースを激しめに使ったところが時代に合ったんだろう。PendulumもすぐにKnife Party (ライブ行きました) として活動している。実際に自分もその変遷の影響を受けた。


実は2007年あたりに登場した電子音系は全てニューレイヴ4という言葉にまとめられていてわけがわからない状況だった。
例えば代表的なアーティストはKlaxons (ライブ行きました) やMGMT、日本だとBOOM BOOM SATELLITES など。この言葉が使われ始めてから、テクノなのかエレクトロニカなのかデジタルロックなのかなんなのか、よくわからない状況が始まったような気がする。これはEDMにも通ずるジャンル分けへの苛立ちがある。

とりあえず元祖であり代表的なアーティストとして下のバンドについて。

Enter Shikari

自分が中学の頃、登場したこのアーティストに衝撃を受けた。一言で言うと若さを感じた。(自分も若かった。) 当時はまだエモパンクロックが全盛で、その中で電子音やメタル系の激しさを取り入れてきたという印象だった。 演奏面はお世辞にも上手くないのだが、混ぜたことによってとにかく聞いたことのない爆発力だった。Prodigy5から影響を受けたと言っている。

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懐かしい。当時のUKキッズには大人気だったと聞いた。今でいうアメリカのトラップミュージックのようなものだ。 これを経験しているからこそ、思春期は狂ったモノが好きになるんだなという認識がある。

高校を卒業した頃にはあまり聞かなくなってしまったがこのバンドは好きだ。
今ではこのバンドももう少し落ち着いたエレクトロをやっている。

これは激し目なバンドの一種の定番パターンともいえる。そして人気が減る
nazomem.hatenablog.com

ただしやはり他と違う個性的なところは残っていて嬉しい。

ライブ行きました。



他にもPVがおもしろくて話題になったAttack Attack!は有名だった。

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何回見ても面白い。

ワンオク感のあるBring Me The Horizon6はまだまだ現在売れている。日本だとCrossFaithは古くから活動している。他にも色々あるが割愛。

日本でのアニメやアイドルへの広がり

日本の音楽業界はまだまだロックの人気があるのでこの要素が残っている。

Fear, and Loathing in Las Vegas

日本の若年層の心を掴んでいるのがこのバンド。アニソンのタイアップで知った人も多いと思う(アニメが合っていないと感じるモノもあるが。)上記の流れが残っていると思うと素直に嬉しい。

アイドル界隈や二次元にも存在している。

BABYMETAL

世界基準だがいまいち日本での露出が少ない。厳密にはエレクトロニコアの曲が多いので、BABYMETALをメタルだというと怒るメタルファンの気持ちもわかる。難しい。

アイドルマスター シンデレラガールズ

人気曲に『∀NSWER』がある。作曲者がギタリストなのでギターの音が良いがそれ以上にシンセの音が強い。早く音源出してくれ

ラブライブ! サンシャイン!!

ライバルポジションのSaint SnowがBABYMETAL感のある曲を出していた。マイケミみたいな曲もある

他にもアニメ界やアイドルはこういう曲調がけっこうあると聞く。BABYMETALが世界で一定の支持があることが、後押ししているのかもしれない。

まとめ

いや、アガるでしょ。

ダサいという声は気にしない。
最初から突き抜けてるので一周まわってかっこいいと納得している。自分たちが影響を受けたものから、やりたいことを好き勝手やっている、これこそがアツイ点だと思う。

こういうジャンルが混ざった音楽になぜか惹かれる性なのでもっと面白いよと主張していきたい。

相変わらず言いたいことがまとまんないな。

2019/12/07 追記

古い記事だけどたまに読まれているので。
当時書いた直後に調べて知ったPassCode。よくライブに行ってる友達がいるのでにわかながら行きたい。

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  1. スクリーモ - Wikipedia
    大まかにいうと、激しいけどメタルよりキャッチーな音楽。

  2. ジャンルが好きというよりは好きな曲やバンドがあるという感じではあるが…。

  3. “オシャレ "な音楽は評論家やフォロワーがこぞって褒めるのでわざわざ擁護しなくてもいいかなという気になる。クラシックやジャズ、R&BやUKロック系など。多分音楽に求めてるものが違うんだろうな。精神状況によって全て聞き分けるものだと思うが。この頃はとにかくArctic Monkeysが強かった。(ライブ行きました)

  4. ニューレイヴ - Wikipedia
    メディアが勝手に定義した名前で、アーティストら自身は気にいっていない。全然区別ができていないため、もちろん自分も気にいらない。

  5. プロディジー - Wikipedia
    自身の3本の指に入る好きなアーティスト。これを聞いて真剣にクラブミュージックを聴きはじめた。

  6. そんなにエレクトロ感はないし、ワンオクとも全然違うかもしれないが挙げた中では似てるということで、ごめんなさい。売れるのはわかる。www.youtube.com