Jacob Collierという人間拡張音楽家
Jacob Collierという天才を知っているだろうか。
そして彼が人間拡張を体現しているということにお気づきになられただろうか。
...は?
というわけで以下の二つについて軽く紹介するので興味を持ったらどうぞ。
1. Jacob Collierってどういう人物か
2.人間拡張とはどういうことか
1. Jacob Collierとはどういう人物か
ジャズ界出身なんでもござれの現在23歳。2014~15年に出てきてからどんどん有名になって、2017年にはグラミー賞とってる。 何が凄いかをまとめると、
という点だ。
まずみてもらえれば凄さがわかる。しかも生ライブでも遜色ない。
他に人のカラオケ投稿にアレンジとしてコーラスを添えて動画を製作する試みもやっていて視聴者参加型で楽しい。相変わらず顔はうるさいが。
そしてそもそもハーモニーが異なる。
ネガティブハーモニーなど理論側に関してはこれらを見れば少しわかる。漠然としかわかってない
両方英語だけど日本語字幕を有志でつけてる違う動画もどっかにあったはず。
これらを可能にしているのが、多重録音と音楽作成ソフト、動画作成ソフト、オートチューンなどなど諸々の技術。
当然楽器も完備。鬼に金棒とは言ったもので、これらを誰かから渡されてもここまで活用できない。
ギターやボイスパーカッションの一人多重録音も最近では当たり前になってきた時代だから、驚きポイントは決してここではないのだが。
それにしても自分の表現のためにここまで身につけるのか。
ということで次の話へ。
2.人間拡張とはどういうことか
ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)とかIoA(Internet of Abilities)とかって名前にもなっている。(厳密には言葉の定義なのでズレはあるかも。)
暦本純一氏(東大、ソニー)が提唱している概念で、アホっぽくいうと人間の能力を技術で強化してビビらずポジティブにやっていこうという感じ。
最初はまあそりゃそうだよねって気持ちしかなかったし、流行りの人工知能、ロボットやVRとかでしょ?って思ってたがJacob Collierを見て「あ、やべーな」って直で感じた。「ひとりでできるもん」になってると。この世は指数関数なので、自分が1→10をやっている間に雲の上の人たちは1→1000で生きてて、技術を使うことでさらに1000→1000000になる。
これは困った。
というわけで技術を眺めながらも自分のやりたいこと、できることを適当にやっていくというスタンスが結局は求められるんじゃないか。金を追うのもいいけど金は金でしかないし。遊んで暮らしたい。
米津玄師などのボカロPも一種のそれで、彼もそろそろ初音ミクとのデュエットやるんじゃないかとは期待している。DAOKOもいいけど。
前書いたがミックホップについてもそこに感心したし、一方でラップは人間の残された牙城の一つであってほしいと願ってはいる。
最近出てたんですが、高すぎて絶対に個人で買えないですね。というかこんな値段の本amazonで初めて見た。
オーグメンテッド・ヒューマン Augmented Human―AIと人体科学の融合による人機一体、究極のIFが創る未来
- 作者: 暦本純一,他60名
- 出版社/メーカー: エヌ・ティー・エス
- 発売日: 2018/01/17
- メディア: 単行本
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自分はマジで部外者で回し者でもなんでもない。とにかくJacob Collierについてこの視点で言及したかった。augmentedって響きかっこいいよね。
ブログについて、安易に英語を使わずタイトルはカタカナを使うぞというポリシーはあるが、人名や地名はなるべく現地語で書きたい。