『天冥の標』を成すテーマについて
最近最新刊読んで熱が鎮まらない。
表紙について言及するわけではないのでGoogleで画像検索してね。
天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 文庫
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SF好きって論理的ですぐ難しいこと言っている偏見があるので(自分にはできない)カジュアルに言いたいことだけ。
9-2のあとがきを読んだ上で把握した大まかなテーマとしては、
性愛
種の繁栄と衝突
あたりで、3つ目が上2つを内包してるともいえる。
感染症の伝播については、これのおかげで興味が湧いた。
演繹的なSIR Modelとか帰納的なAgent-Based Modelとかの両サイドからのアプローチは単純に面白い。
特に後者はいわゆる複雑系なんだけど手探りな感じが楽しい。Netlogoはフリーで使える。
ここら辺から整理するのがオススメ。
- 作者: ヨハン・ギセック,山本太郎,門司和彦
- 出版社/メーカー: 昭和堂
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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- 作者: Joshua M. Epstein,Robert Axtell,服部正太,木村香代子
- 出版社/メーカー: 構造計画研究所
- 発売日: 1999/12
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
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話がずれまくったが全体のテーマとしては文系よりで、相対性理論的な話やメカについての詳しい考察などが出てくるわけではない。
性愛に関しては、作者はリベラル寄りだなと思った。
キャラクター描写や展開にはラノベっぽさもわずかながらあるのでSFビギナー(e.g.自分)にいいんじゃないか。キャラへの感情移入はしにくいがみんな目的に向かってサクサク進むのでテンポがいい。
何回か絶望な展開もあるけど歴史を辿ればそういうこともあるよねってスタンスで読み進んでいける。
いずれメディアミックスする予感がするがハリウッドか3DCGにしてほしいな。
2巻と5巻が好きです。あと4巻も映像化よろしく。
名古屋弁を喋る女の子や『茜華根禍』とかのロマンあふれるネーミングセンス。
SFは海外っていう印象が強かったけど日本に生まれてよかった。
……Amazonのそのまま貼り付けてるけどアフィしてないから変な表示になってるのか?日記気分で書いてるからいいんだけど。
見づらいのでAmazonアソシエイト登録。(8/1)
N口目にメシは美味しくなくなるのでは?
食事をしていて誰しもが感じるであろう。最初の一口目と、N口目では明らかに味が違う。当然これは主観。だがみんなも経験したことがあるだろう。最初はあんなにうまいと思ったのに進むにつれ何も感じなくなり、最終的にはもういらんわ……ってなるあの感覚。
(これを回避するために懐石料理では一品ごとの量が少ない、三角食べ、フルコースなどがあると思ってる。三角食べの是非は知らない。)
三角食べ - Wikipedia
痛みだったら、痛い → 慣れる → 気持ちいいになるのかもしれないけどこれも刺激に対する相反作用なのか?刺激って難しい。
とりあえず N口目がどのタイミングなのかが気になる。まず原因は下の二つだと予想される。
・ 同じ味に対する飽き
・ 満腹中枢への刺激
これらを別々に考えるべきだが、どちらも主観的なもので分け辛い。
そもそも疑問としては N口目にいきなり不味くなるのかどうかだけが知りたい。
ここで実験手法だけ検討に入る(思考実験)。3つぐらい提案してみる。
ここでは食物としてクッキーを仮定する。温度など時間変化による味の変質を防ぐ食物の例としてふさわしいと思ったからだ。本当はこの現象をよく体験する二郎系とかでやりたいが。
また、ある対象群を規定し(60 ~ 80kgの男子大学生とか)、なるべくサンプルサイズ全体が均一となるよう努力する。お腹の減り具合もなるべく均一にする。
Method.1
100人の被験者を用意する。同じ種類のクッキーをずっと食べてもらう。うまさの点数を一枚食べるごとにつけてもらう。満腹になるまで続ける。
一番シンプルだが1枚目も2枚目もn枚目も同じ味だわ!と直感的には予想される。
Method.2
100人を10グループに分ける。1種類のクッキーを用意する。グループ1は1枚、グループ2は2枚……というようにしてグループごとに食べる枚数を決める。割り当てた枚数を全て食べた後に味の感想を一人ずつ点数で表してもらう。
食べた枚数に応じた点数が出せるため、m 枚食べた人と n 枚食べた人では味の印象が大きく変化しそう。3つ以上の群の検定はANOVA?
Method.3
100人を50人ずつに分ける。全く同一のクッキーを2種類用意する(それぞれA,Bとする)。被験者には違うものとして認識してもらう。片方のグループは常にA → Bの順に一枚ずつ食べる。もう一方は常にB → Aの順。A,Bを一枚ずつ食べ終わるごとにA,Bに対して点数をつけてもらう。満腹になるまで続ける。
これで少なくともMethod.1での同じ味だという印象が錯覚により失われる? また2群に有意差があれば人間に偏りがあるってことになってしまう?(ここまで書いて手法ごとに何が違うか、データの評価方法も全然わからなくなってきた〜)
あとはプロットして減衰曲線を引いて( N-1 )口目と N口目でガクッと美味しさ下がるのかを目でみる。
全てに言えることだが、点数をつけるという行為自体に観察者効果とかの認知バイアスがかかるのでは。手法の妥当性はガバガバなので容赦なくマサカリをとばしてほしい、もし読んだ人がいるのならば。そしてここまで書いておいて実験はしない。すいません。この内容だとリベンジが必要か。
読み返すとただの『腹8分目はどこだ!』調査提案書になっている。誰かこのネタ拡張してブログでも論文でもいいから書いてくれーそして結果教えてくれー。サーベイしてないからもしかしたらある。
フードコートで飯食ってた時に友人とこのしょーもない話題で盛り上がった思いつきをまとめたが、思い返すとお互い「バイアス出ちゃうぞこれ!」とか大声でいってたのキモかったわ。気をつけよ。
地域活性を真剣に望んでいる住民いない説
タイトルは怒られそう。
地域活性についてはずっと国もコンサルも取り組んでいるとは思うが、何かしっくり来ないものが多い。コンパクトシティの概念も学校や本で紹介されるがそんなうまくいくか?と疑問を感じていた。
下の漫画は地域活性についての課題がライトな視点から書かれていて面白いのでオススメ。キャッチーだし。
当然提示されているのは課題のみなので街ごとに解決策を練る必要はある。
結局のところ、街の住民は本当に活性化して欲しいのかということだと思う。排他的になりがちで新しいものに抵抗を覚えるのが当然の住民感情において、トップダウンで上手く行くのか。コンサルが横から入ってお金が街に回るのか。(コンサルに対する顧問料だけでは?) その場しのぎや一時的なカンフル剤が多くない?しがらみやお金、選挙票の関係でやらざるを得ないことも理解しているが。
地方から上京して来た人からしたら地元が活性化して欲しいのは山々だが、住みたい戻りたいと思えるほど魅力が薄いと感じている人も多いだろう。
少し話はずれるが、下の本には住む場所を選択することが人生において重要だということをデータを使って論理的に導いている。(少なくとも意識高いだけな内容ではない)
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学
- 作者: エンリコ・モレッティ,安田洋祐(解説),池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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基本的な都市の構造として産業が都市を発展させるということも付随して書かれているため、納得がいく内容。
つまり活性化には何かしらの産業構造を作るしかない。昔であれば炭鉱であったり工場であったり宿場町であったり今ならシリコンバレーのようなTech産業だったり。ただ地方都市がそこらへんの企業誘致してもなあって感じだ。鯖江市はまだ上手くやってる方なのかもしれないが…
素人のオレが街を仕切ってたらどうするかって一つアイデア()。
どうせ過疎ってるなら、街全体をオープンワールド?って解釈にしてなんでもありにする。そうすればドローンレースもサイファーもスケボーもyoutuberの実験場にもできる。サバゲーやリアル脱出シティとかも企画できるし。映画やドラマも撮れる。そんな街日本にないから行きたくなるしオレは住みたい。ガラの悪いのがすぐに集まりそうだから治安だけケアする。放っておけばビジネスも生まれるだろっていう楽観的な考え。
住んでいる住民に対する配慮ゼロなのでボツかな。
一応都市工学んだ人間なのにこんなことしか思いつかない。