カラオケでラップを歌う時の落とし所はどこだ
前提
カラオケでラップなんて歌うもんじゃない。
基本的に性質としてはアニソンと同じで、オタカラで気のおけない人といった時に歌うのが良い。
なぜ歌うのが厳しいかという問題点を簡単に3点挙げる。ラップはダサいっていう批判は省きます。
- 聴衆が知らない曲が多い
- 歌唱者のラップスキルが低い
- サビがわかりづらい、盛り上がりづらい
対処法として、一つ目はせめてランキングに載ったことがある、アーティスト名は聞いたことがある、といった認知度の高い曲を選ぶのが良いだろう。
知らないとしても歌詞が面白かったり変化が多いとなんとか完走できる。
二つ目に関しては練習あるのみ。歌詞を見ないでも空でリズムは把握している状態にしておきたい。
間違えてもすぐに戻ることができる。
三つ目においてはサビ (Hook) がわかりやすい曲を選ぶとダれずにすむ。
素人のラップは思っているよりもさらに念仏に聞こえてしまうからだ(念仏もよく聞けばおもしろい)。
マイクリレー1をしているものはサビ以外が長いため注意すべきかもしれない。
もちろん周りなんて気にしねーって人は構わないだろうが、自分としてはエチケットを適度に意識していきたい。
というわけで「それでもラップを歌いたい」「他に知ってる曲がないんじゃい」という場合を想定して、妥協点を探る。
下部にリストを挙げていき主観でセーフかどうか◯△をつけていく。一般人からすると全部アウトかもしれない。
※00年代以降でラップがあればOK、HipHopであるかどうかは不問
曲リストには動画リンクを貼る。
アーティスト別
KICK THE CAN CREW ( KREVA ) ◯
最新曲の『千%』はよかった。
KREVAの『音色』『イッサイガッサイ』はそこそこ有名だし歌っぽいのでなんとかなりそう。
KICK THE CAN CREWは紅白にも出てるので有名かもしれないが3人のマイクリレーを一人で行うのは少々ダレる。
同じ理由でRIP SLYMEの曲もちょっと大変。『ココロオドル』も一人で歌うと疲れる。
KOHH △
そもそも出てくる単語が日常的には使わないアウトなものが多い。
『飛行機』は歌モノっぽいのでいいかも。『Junji Takada』は出落ち感がある。
Anarchyも似たような理由で怖いので△。
SALU △
知名度が少しだけ足りないか。
ただカッコいいし歌っぽいのでこの声に似せられれば ?十分射程圏内ではないだろうか。好みが分かれそう。AKLOも似たような理由で△。頑張ってほしい2。
Creepy Nuts ◯
フリースタイル界隈で話題になったので◯。
キャッチーな雰囲気もあって盛り上がりどころもわかりやすいのでは。
櫻井翔 ◎
日本で一番make moneyなラッパー3。認知度も申し分ない。
サビは誰かに任せるのも良い。
有名でラップが面白い曲は『きっと大丈夫』『Believe』『Step and Go』『We can make it』『サクラサク』など。
曲別
『水星 feat.オノマトペ大臣』 / tofubeats ◯
歌いやすい。DAOKO版でも可。ビートの鳴りがカラオケのスピーカーにしてはマシな印象。
tofubeats - 水星 feat,オノマトペ大臣(PV)
『お嫁においで 2015』 / 加山雄三 feat. PUNPEE △
PUNPEEっぽさを出せなければやめといた方がいいと思う。意外に年配の人にウケるかも......?
パチンコのおかげで今の世代にも原曲の認知度は高いか。パチンコやらないけど。
お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE
『今夜はブギー・バック』 / 小沢健二 feat. スチャダラパー △
ラップ部分がちょっとわざとらしさが残ってしまう気がする。
サビは聞いたことあるとは思うので悩みどころ。
小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal)
『IF』 / DA PUMP ◯
ネタっぽくなっちゃうけど認知度は高い。ネタっぽくなるが。
『See You Again』 / Wiz Khalifa feat. Charlie Puth ◯
なんと洋楽ランキングで常に上位に入っている(Joysound調べ)。
皆Wiz Khalifaさんをどうやって処理しているのだろうか。
そんなに難易度は高くないので適当にやり過ごしている......?
二人で歌って、サビ中に合いの手を入れたい。
Wiz Khalifa - See You Again ft. Charlie Puth [Official Video] Furious 7 Soundtrack
『Lose Yourself』 / Eminem ×
少なくとも中学生時代に誰もが一度は足を踏み入れただろうと信じたいこの曲。
『エミネムさんが教えてくれるシリーズ』好き。
Eminemの声あってこそだと思うので微妙。映画の8mileはバトルしてて面白い。
90年代のシマウマやRhymester達などは少々マニアックな方に含まれるかもと思ったので省いた。般若は謎。
AK-69はそういうキャラならいけるかもというイメージはある。
オタクには愛知ならTOKONA-X歌えやって言われそう。大阪人ならSHINGO西成の『大阪UP』もいいかも。
女の子はちゃんみなとか歌ってるのかな?未開の地すぎてわからない。
あとBIGBANGなどのK-POPグループも取り入れていることが多い。
カラオケは同調圧力と行間に支配された空間なのでマイナー曲を歌うのは憚られるが、そういうものしか耳に入れてない側としては殻を被った上で色を出す技量を身につけておくと一定の安心感は得られる。
最終的には結局気にせずイキって『Swimming Pools』とか入れてしまうがシラける。
『All I Do Is Win』を最初だけやるのは割と楽しいのでオススメ。
アニメをサンプリングして音楽を作る流れについて ~台詞イントネーション作曲/Kawaii future bass
日本で見られる新しい音楽×アニメ文化の流れを中心に感想を書き留める。
台詞イントネーション作曲
台詞イントネーションとは、読んで字のごとくキャラクターなどの台詞のイントネーションから音階を得て作曲する手法である。2014年頃に動画のコメント欄にて提唱され、似た傾向の動画にタグ付けされたことから音MAD界隈の一部にこの言葉が広まった。
ニコニコのタグでできたジャンルみたいだが、クオリティに対して注目度が低い。
www.youtube.com (Youtubeですいません)
上の記事にもあるように古くはimoutoidが試行していた。
自分たちの世代にとって音楽好きの中ではimoutoidはある種の伝説で、早すぎた才能だったのを今でも覚えている。
ああこういう人たちが次世代の音楽を形成していくんだなと(実際にtofubeatsなどはテレビにまで出ている)
近年の世界的に関心を集めているものの一つにFuture bassの発展系、Kawaii future bass(下部記述)があるので、上記のジャンルもこの文脈で語られることがあるかもしれない。
しかしKawaii future bassは曲に台詞をのせるというイメージに対して、台詞イントネーションはその名の通り台詞から曲を構成していっているため、歌モノのようにも聞こえる。
歌に対して曲の音が目立たなくなるのに慣れている、メロディを中心に好む人々にも向いているのではないだろうか。
MAD文化のように著作権など色々問題があるが作り手が増えて声優などがのっかってくれば流行るかもしれない。
2÷すの曲が好み。
Kawaii Future bass
日本人のUjico/Snail's Houseが提唱した名前で、こちらもまた才能の塊。 Future bassに溢れるヒットチャートとネットの海に一太刀を浴びせた1と思う。
自分が解説文を書くよりもわかりやすい動画。 www.nicovideo.jp
あとYunomiとかMoe shopとかは代表的なはず。
Youtubeのおすすめ欄のサムネがアニメ絵の女の子ばっかになることは辛いのでもちろん他ジャンルも聞いて誤魔化すようにはしている。
Future bassってそもそも何だ?って人は最近のPerfumeの『If you wanna』をイメージしてください。希釈されてはいますがあんな感じ。
WikipediaのFuture bassの説明を見るとアーティストの欄に何でもかんでも突っ込んでる感があって若干EDM化している...
(Virtual Riot, Hudson Mohawke, Mura Masa, The Chainsmokersを羅列して大丈夫なのか...)
ChiptuneやLofi hip hopなどもネットで根強いジャンルといえるとは思うが全貌は深すぎてわからない。
ネットに詳しい音楽家の登場が待たれる。
当初は『Vaporwaveは何者だ』っていうタイトルで始めようかと思ったけど文脈からずれるのとそんなに詳しくないためにやめた。
Wikipediaを見てもいつも通りよくわからないし(あれはすでにわかった上で間違いの可能性も加味できる人がさらなる知識を求める、また知識の整理のために使うもの)。
友人が3年前にめっちゃ推してきて良さはわかるがハマるまではしなかった。代わりに山下達郎にはハマった。
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誤用。ここでは文字通り一太刀を浴びせたという意味。↩
金沢と富山に旅行
友人が金沢に住んでいるので軽く観光した。 特に目的はなかったので場所と至って普通の感想を忘れないようメモ。全然写真撮ってない。
金沢
金沢21世紀美術館
外観だけで入りたくなるし、中の展示物や空間づくりも良かった。
近江町市場
魚介類が美味しい。観光客向け。
ひがし茶屋街
通りは風情ある佇まいでインスタ映えする。外国人が多い。お茶がうまい。
片町
飲み屋街で通りの雰囲気がよく、ここも食べ物が美味しい。
立派な金沢駅だけでなく、市役所のレトロ感や裁判所の綺麗さが街の格式に繋がっていると感じた。
建築物が良いとそれだけで街が魅力的で観光し甲斐がある。都市としての一貫性も感じられた。
友人曰く当然住み良いらしいが、車がないと不便と言っていた。
富山
富山環水公園
元世界一綺麗なスタバがある。それより公園全体が親水空間として良かった。
氷見市役所
昔学校の体育館だったところをリノベーション。公共施設とは思えないほど内装が良かった。コスト削減できてこの質ならすごい。
五箇山
合掌造りで有名な世界遺産。空気が美味しい。外国人が泊まってた。
氷見温泉
旅行に来たら温泉。
富山駅にはかの有名なLRTがあった。市街を一周していて路面電車というよりバスといった感じ。富山はコンパクトシティで有名で賑わいはあったので、コスト削減につながったのか通行量、商品販売額やインフラ整備効率の面などからしっかり検証してほしい。(してあるのかな?自分が知らないだけで。)特にインフラ整備に関してはどの街も選択と集中を行っていかないと予算がジリ貧だと思うので。市街の商圏にダメージを与えたと噂のアウトレット北陸小矢部は見た限りデカくて強そうだった。
移動でゆっくり本を読めるのが旅のいいところ。 新幹線によるストロー現象がどの程度起こっているのかは気になるけども観光は楽しかった。